鮎澤 純子
第58回日本医療病院管理学会学術総会 学術総会長

この度、第58回日本医療・病院管理学会学術総会を拝命いたしました。歴史のある本学会の学術総会長の拝命を大変光栄に存じますとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。
第58回学術総会は、2020年10月2日(金)・3日(土)の二日間、JR九州ホール・JR博多シティ会議室において開催いたします。
テーマは「データサイエンスで切り拓く医療・病院管理学の未来」です。
近年「データ」という言葉を聞かない日はありません。実際いままでに経験したことのないような「データが活用できる環境」が整いつつあります。
データが活用できる環境は、研究、そして研究者にとっての大きなチャンスです。医療・病院管理学の領域にとっての大きなチャンスでもあるはずです。質の高い研究のためには、質の高いデータが不可欠です。質の高い研究のデザインも不可欠です。学術総会では、そうしたデータの活用について、どこにどのようなデータがあるのか、どのように活用できるのか、またそうしたデータが活用できるようになることのメリットとデメリットについての整理も視野に入れながら、データサイエンスという視点で議論を深めていきたいと思います。データを活用しておられる先駆的な研究事例をはじめ、そうした研究の成果と医療関連の施策との連携、そしてデータサイエンスの世界の潮流についてもたっぷり聞いていただく予定です。
データが活用できる環境は、実務、そして実務者にとっても大きなチャンスです。研究の成果の実装、そして医療の現場におけるデータの活用についても、いろいろなヒントをお持ち帰りいただく予定です。例えば診療情報をどのように活用することができるか。インシデントレポートはどのようにデータとして活用することができるか。現場の実務者の皆さんも是非ふるってご参加ください。
いうまでもないことですが、データが活用できる環境の実現は、一医療機関、また医療界だけでできるものではありません。「データ」を軸にした、他施設連携、地域連携、そして産学官連携のあり方についても、進みつつある様々なプロジェクトのご紹介とともに、関係する領域の皆さんと、「これからの可能性」を検討したいと思います。
第58回では、第57回で試みられた関連学会との連携などの企画の継承とともに、しばらくなかった「企画の公募」も検討しています。詳細はまた追ってご案内させていただきます。「データサイエンス」をキーワードに是非いろいろなアイデアをお寄せください。
九州での開催は、第53回学術総会以来5年ぶりになります。会場はJR博多駅直結で至極交通の便のいいところです。学術総会とあわせて、どうぞ博多、福岡、九州の秋をお楽しみください。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。